朝ドラ「らんまん」に登場する「スエコザサ」。
一体、どんな植物なのか気になりますね。
そこで今回は、「スエコザサ」の実際の画像に合わせて、特徴や分布、お茶・ジンなどの関連商品をwiki風にご紹介していきます!
【画像】スエコザサはどんな植物?wiki風まとめ
「らんまん」のモデルになった牧野富太郎博士が名付けた「スエコザサ」について詳しくご紹介していきます!
スエコザサの画像
実際のスエコザサの画像がこちらになります。

スエコザサの名前の由来
スエコザサは、牧野富太郎博士が、昭和2年に宮城県仙台市で発見しました。
その翌年に最愛の妻・寿衛さんが55歳の若さで病死。

亡き夫人の名前を「スエコザサ」と名付けたのです。
なぜ、花を咲かせるような植物ではなく地味な「ササ」を選んだのでしょうか?
ササは、氷点下が10〜20℃になる冬でも生き残る逞しさがあります。
それが妻・寿衛さんの生き様と重なったのではないかと言われています。
さらに、笹の葉の「柔らかさ」「しなやかさ」なども夫人の姿を連想させるものだったのではないでしょうか。

きっと研究を支えてくれた夫人への感謝の気持ちを込めて、「スエコ」の名前を永遠に残したかったのでしょうね。
牧野博士は、亡き夫人を偲び「スエコザサ」の句を詠みました。
家守り妻の恵みやわが学び
世の中のあらんかぎりやスエコザサ
これらの句が刻まれた墓碑が、谷中天王寺にある夫人の墓・牧野博士の墓の横に建てられています。

もちろん、その周りには、「スエコザサ」が元気に生い茂っています。
スエコザサの特徴

スエコザサは、アズマササの変種です。
スエコザサの概要と特徴をまとめました!
和名:スエコザサ
学名:Sasaella ramosa var. suwekoana
その他の名前:寿衛子笹, suekozasa
イネ目・イネ科・アズマザサ属
スエコザサの特徴は、
- 葉の長さは10cmほどの楕円形
- 表面に白くて長い毛が並ぶ
- 葉の縦半分が裏側にそりかえってシワになる
- 裏面には短い軟毛がある
などです。
スエコザサの稈高は、70〜200cmですが、野生の場合は高さが2メートルを超えることも。
耐寒性が高く、冬でも葉先が枯れにくいため、降雪地帯の庭の垣根などに使われることもあります。
スエコザサの花言葉

「スエコザサ」の花言葉はあるのでしょうか?
残念ながら、スエコザサの花言葉は決められていないようです。
花言葉は、フランスで生まれたもので、日本に花言葉の文化が入ってきたのは明治初期。
近年は、新種の開発者・生産者が商品としての付加価値をつける意味で名付けることが多い。
牧野博士が命名した時点では、「花言葉をつける」という文化がまだ根付いてなかった可能性もあるでしょう。
ちなみに、「ササ」の花言葉は、
ささやかな幸せ
となっています。
素敵な花言葉ですが、ちょっとダジャレっぽい気も・・・。
牧野博士なら、スエコザサにどんな花言葉をつけたでしょうか?
予想してみると、やはり「感謝」の一言かもしれません。
スエコザサの分布
スエコザサは、
- 宮城県
- 岩手県南部
に自生しています。
実際に、牧野博士が発見した場所は、「宮城県仙台市青葉区の広瀬川沿いの三居沢」だったそうですよ!
スエコザサが鑑賞できる場所

実際にスエコザサが鑑賞できる場所です。
- 東京都練馬区立牧野記念庭園
- 宮城県仙台市野草園
- 高知県立牧野植物園
- 牧野富太郎ふるさと館(高知県)
- 佐川町牧野公園(高知県)
「らんまん」を見た後だと、心にグッとくるものがあるかもしれません。
他にも、「牧野富太郎博士」関連の展示が随時行われているので、お目にかかれる機会もあるでしょう。
スエコザサの関連商品は?
そんな牧野博士ゆかりの「スエコザサ」を使った商品があるのでご紹介します。
スエコザサを使ったお茶
牧野先生の出身地、高知県にある「牧野植物園」。
こちらのミュージアムショップで、スエコザサをブレンドしたお茶が販売されています。

商品名:Sueko-zasa
価格:324円(税込)
名称:ブレンド茶
原材料:釜炒り茶、ドクダミ、スエコザサ、ペパーミント
内容量:1.25g(ティーバッグ1袋)
天日干しした釜炒り茶・ドクダミと、ミントのさわやかな香り、そしてササの青味がおいしくまとめられているそう。
牧野植物園では、実際のスエコザサも見ることができますし、高知県に訪れた際には、ぜひ購入したいですね!
スエコザサを使ったお酒(ジン)
高知県の佐川町にある「司牡丹酒造」が、スエコザサを原料に入れた「クラフトジン」を販売しています。

商品名:マキノジン
価格:3,700円
容量:700ml
アルコール度数:45度
香り高いシトラスに、スエコザサの香りや地元の植物等がブレンドされたジンです。
しかも、この製造がされている蒸留所は、なんと牧野博士の生家である酒蔵(岸屋)があった場所。
「岸屋」は店じまいをしましたが、現在の「司牡丹酒造」に受け継がれています。
「岸屋」のその後について、詳しくはこちらの記事にまとめています。

牧野博士はお酒が飲めない人でしたが、生きておられたらきっと喜んだでしょうね。
牧野夫妻に思いを馳せながら、1杯飲んでみたいものですね!
まとめ
今回は、牧野博士ゆかりの植物「スエコザサ」についてwiki風に画像、特徴、花言葉、分布などをまとめました。
関連商品もご紹介しましたが、「らんまん」ブームでさらに人気が加熱しそうですね!

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