笠置シヅ子引退公演や引退会見あった？さよならコンサートの史実を調査！

戦後のスター歌手・笠置シヅ子さんが朝ドラ「ブギウギ」のモデルとなり、再注目されていますね！

「ブギウギ」の終盤、ヒロインの福来スズ子は、歌手の引退を会見で発表。

そして、引退公演「福来スズ子さよならコンサート」を行う流れとなります。

これは、実際に笠置シヅ子さんの史実に基づいたエピソードなのでしょうか？

そこで今回は、笠置シヅ子さんの引退会見や引退公演(引退コンサート)があったのかをご紹介していきます！

ブギウギで描かれる引退会見と引退公演「福来スズ子さよならコンサート」

笠置シヅ子さんをモデルにした朝ドラ「ブギウギ」。

その最終週では、ヒロイン・福来スズ子が「歌手業の引退」を決心します。

そして、記者向けに「引退報告会見」を行い、「自分が輝いていた時をそのまま残したい」と引退理由を語るのでした。

「歌手・福来スズ子」としての最後のステージ。

それは、日帝劇場で行われる「福来スズ子さよならコンサート」です。

今までお世話になった人々が集まり、これまでの人生を振り返って感極まるスズ子。

最後は、戦後の復興ソングであり自身最大の大ヒット曲「東京ブギウギ」を熱唱して締めくられます。（予定）

スポンサーリンク

笠置シヅ子の引退会見や引退公演(さよならコンサート)はあった？

朝ドラ「ブギウギ」で描かれる「引退会見」と「さよならコンサート(引退公演)」。

これは、モデルになった笠置シヅ子さんの史実に基づいたものなのでしょうか？

引退会見・引退公演の史実は無い

このエピソードについて調査したところ、

笠置シヅ子さんは引退会見や引退公演をやっていない

ということが判明しています。

笠置シヅ子さんが「歌手業引退」を宣言したのは、昭和32年(43歳)の年明け。

「これからは女優業に専念したい」と宣言し、テレビドラマや舞台などに活躍の場を転換していきました。

そして、女優業への転身を機に、活動名を「笠置シズ子」から「笠置シヅ子」に改名。

各テレビ局や映画会社などに「挨拶回りをした」という情報が残っています。

しかし、この一連の出来事について、笠置シヅ子さんの関連本を見ても「引退会見」や「引退公演」を行ったという事実はありませんでした。

ただ、ブギウギでの「自分が輝いていた時をそのまま残したい」という言葉は笠置シヅ子さん本人のもの。

歌手を引退して数年後、インタビューで本人の口から語られた引退理由でした。

最後にテレビで歌ったのは紅白

では、笠置シヅ子さんの歌手としての「最後の仕事」はなんだったのでしょうか？

笠置シヅ子さんの歌手としての最後の仕事は、

昭和31年大晦日の第7回「NHK紅白歌合戦」

です。

この紅白歌合戦で、赤組の大トリを務めた笠置シヅ子さんは、「ヘイヘイブギー」を熱唱。

笠置シヅ子さんの「ヘイヘイー」のコールに、淡谷のり子、若手の江利チエミ、越路吹雪たち出場者たちが「ヘイヘイー」とレスポンスしたというエピソードが残っています。

実際の音源がYoutubeにアップされています！