真田広之さん主演で大ヒット中のドラマ「SHOGUN将軍」。
その主要キャラクターの一人が、浅野忠信さん演じる「樫木薮重(かしき・やぶしげ)」です。
野心的で裏表のある武将・薮重。
海外でもかなり人気になっています!
そんな樫木薮重は、歴史上の誰をモデルにした人物なのか気になりますよね。
そこで今回は、
- SHOGUNの薮重(やぶしげ)のモデルは歴史上の誰?実在する?
- SHOGUNの薮重(やぶしげ)の海外での人気ぶり
についてご紹介していきます。
【SHOGUN】樫木藪重(かしきやぶしげ)を演じるのは浅野忠信!
「SHOGUN将軍」に登場する、樫木薮重(かしきやぶしげ)。
- 伊豆地方の領主(虎永の家臣)
- ずる賢い野心家
- 時勢を読んで忠誠を誓う相手を変える
- 常に自分の死に様を考えている
ネタバレにならないように詳しくは省略しますが、薮重は「カッコ悪いのにどこか愛嬌がある」そんな魅力的なキャラクターとして描かれています。
薮重は「人間臭い武将」として憎めない存在。
良いエッセンスになっていたように感じましたね!
そんな薮重を演じたのは、俳優の浅野忠信さんです。
インタビューでは、薮重というキャラクターのことを、
策略家ではあっても、ある意味では正直者でもあるんですよね。
いつも面白いことを企んでいる人間です。
と解釈されていました。
ちなみに、浅野さんはめちゃくちゃアドリブを入れていたそうです。
海外ドラマなのに自由にやっちゃうところがカッコいい!
【SHOGUN】樫木藪重(かしきやぶしげ)のモデルは実在する?
「SHOGUN将軍」に登場する虎長の家臣「樫木薮重」ですが、実在するモデルはいるのでしょうか?
藪重にモデルは特定されていない
公式情報によれば、
薮重にモデルの人物は特定されていない
ということになっています。
樫木藪重の具体的なモデルは特定されていない。
SHOGUN特設サイトより
史実ではウィリアム・アダムスは伊豆ではなく、九州の豊後(現在の大分県)に漂着している。
ちょっと残念!
しかし、なぜかドラマのウィキペディアには、「樫木薮重(本多正信)」という風に表記されています。
実は、ドラマの原作小説「将軍(著:ジェームズ・クラヴェル)」では、薮重は「柏木矢部」という名前で登場していました。(※1980年のドラマ版も同様)
その際に、柏木矢部のモデルが「本多正信」とされていました。
この事実から、
樫木薮重=柏木矢部=本多正信?
と解釈されているのだと考えられます。
しかし、公式が「本多正信がモデル」と明言していないことから、今回の「樫木薮重」と原作の「柏木矢部」は別のキャラクターとして扱っている可能性もありますね!
原作もチェックしよう!
薮重のモデルに近いのは本多正信
公式の情報はないものの、薮重のモデルと言われている歴史上の人物、
本多正信(ほんだ・まさのぶ)
とはどんな人物だったのでしょうか?
NHK大河ドラマ「どうする家康」では、松山ケンイチさんが演じていました!
本多正信は、戦国時代から江戸時代初期に活躍した武将。
徳川家康(吉井虎長のモデル)の側近として知られています。
1538年、松平家に仕える武士の家に生まれた、本多正信。
幼少期から家康と付き合いのあった本多正信は、まずは「鷹匠(狩猟用の鷹の飼育や訓練をするプロ)」として採用された後、「軍師」の大役を担うようになります。
戦績よりも、「策略家」で政治的な駆け引きに長けていたのが本多正信でした。
家康を裏切った過去も!
一方で、本多正信には過去に「裏切り者」の一面もあったのです。
家康が若かりし頃、正信は「三河一向一揆」で反乱軍側につき、家康を苦しめていた時期もありました。
1563年(永禄6年)に起きた一向宗(浄土真宗)の信徒たちによる大規模な反乱のこと。
「三方ヶ原の戦い」「伊賀越え」と並んで、徳川家康の三大危機の一つとして知られている。
一向宗を信仰していた本多正信などの多くの家臣団が反乱軍側についたが、徳川家康側が勝利した。
本多正信は、信仰心がとても強かったらしいね。
その後しばらく放浪していた本多正信。
数年後、大久保忠世(徳川の家臣)の仲介により、徳川家に再び仕えることとなります。
しかし、どうしても「裏切り者」のイメージが強く、同じ徳川家の家臣の間では嫌われていたようです。
その後、優秀な政治的な能力により実績を重ねたことで、「関東総奉行」に出世。
この頃には、家康と正信は「心の友」と呼ばれるほどの信頼関係を築いたと言われています。
そして本多正信は、家康と共に天下泰平の世を築いた立役者の1人(名参謀)となりました。
1616年、家康が亡くなった49日後、その後を追うように79歳で亡くなっています。
家康を裏切った過去があったり、策略家だったという部分が薮重のキャラクターと似ているところもあるね!
薮重のモデルは他にいる?
ご紹介したように、本多正信は、
- 政治的な駆け引きが上手かった
- 一度は家康を裏切っていた
- 家臣の中では嫌われていたが家康からは信頼を得ていた
という人物像でした。
確かに似ている部分もありますが・・・
個人的には、本多正信が藪重のモデルとは言い切れないと感じます。
まず、決定的に違うのは「年齢」です。
薮重のモデルと言われる本多正信の年齢は、家康よりも4歳上でした。
ドラマでの虎永と藪重の年齢差をみると、明らかに虎永が年上に見えますよね。
ネット上でも、薮重のモデルについては、多くの歴史上の人物名が上がっていますよ!
薮重のモデルと予想されている人物
- 藤堂高虎
- 伊達政宗
- 小早川秀秋
- 吉川広家
- 石川数正
様々な人物をミックスさせて誕生したのが「樫木薮重」という個性的なキャラクターなのかもしれません。
【SHOGUN】藪重の海外での人気が凄い?うなり声が話題!
エミー賞を18部門受賞して日本でも話題となった「SHOGUN将軍」。
海外でも「薮重」が人気で、演じる浅野忠信さんにも注目が集まっています。
浅野忠信さんがエミー賞の受賞を逃したことに、ショックの声も多いようですね。
最後に、薮重の海外での人気ぶりをみてみましょう!
アメリカのネット掲示板「Reddit」での、コメントの一部をご紹介していきます。
私の意見では、この番組で最高の俳優です。
彼らがたくさんの賞を獲得したのに、彼が受賞しなかったのは驚きです。
シーズン 2 で設定が違っても、彼が戻ってきてくれることを願っています。
こんな卑劣なキャラクターにこんなに愛着を持つとは思ってもみなかった。
この俳優の素晴らしさがわかる。
ストーリーとショー全体の質の高さに敬意を表し、これほど素晴らしい演技は、単に数ある作品の1つに過ぎない。
私は彼のうなり声を集めた動画が大好きです。
演技を軽視するつもりはありませんが、彼は言葉以外の方法でも多くのことを伝えていると感じました。
事実、彼はこの番組の目立った主役の一人で、裏切り者のヘビであるにもかかわらず、どういうわけかみんなに彼のキャラクターを愛させました。
おそらくこの番組で一番好きなキャラクターと演技なので、彼が勝てなかった将軍役の俳優だったのは残念でした。
浅野忠信さん演じる「薮重」というキャラクターが海外でも愛されていることがわかりますね!
そして、意外にも、評判が大きかったのは「ヤブシゲの唸り声」だったんです。
YouTubeには、薮重の「あ”〜」「ん〜」「うぅ〜」という声を集めただけのマニアックな動画があり、現時点でも20万回以上再生されています!
薮重の唸り声を集めた動画集
これは確かに癖になる・・・。笑
今後、浅野忠信さんへのオファーも増えるのでは?
まとめ
今回は、ドラマシリーズ「SHOGUN将軍」での樫木薮重(かしきやぶしげ)というキャラクターを掘り下げました。
公式の情報では、「薮重のモデルは特定されていない」とされています。
しかし、歴史上の人物の中では、薮重のエッセンスを持った家康の家臣「本多正信」がおり、「この人物がモデルなのでは?」という声も上がっているんですね。
そして、海外でも根強い人気の「ヤブシゲ」。
シーズン2での登場を期待する声もありました。
(本当に「本多正信」をモデルにしていれば、家康と最後まで添い遂げるキャラクターではあるのですが…)
個人的にも好きなキャラクターなので、「ヤブシゲ・エッセンス」が続編に残っていたら嬉しいです!
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